<新しい所員を紹介します>
初心を忘れずに
弁護士 平松真二郎
2006年10月に、城北法律事務所に入所しました平松真二郎です。
弁護士になって4ヶ月が過ぎたところですが、まだまだ右往左往しています。弁護士としてみなさんにご紹介できるような活動をしていませんので、私のこれまでをごく簡単にご紹介したいと思います。
1 司法試験に合格するまで
生まれは東京都板橋区蓮根と聞いていますが、2歳になったころ千葉県習志野市に転居したので、板橋の記憶はまったくありません。2歳から高校を卒業するまでの16年間習志野で育ちました。私が小学生だったころの習志野は、まだ近所に田んぼも残っていて蛙が鳴いていたり、今から思うととてものどかな町でした。
千葉県内の県立高校を卒業後、北海道大学法学部に進学するため、札幌に移り住みました。
大学入学後、法学部に入ったからには法律を職業にできたらと漠然と考えるようになりました。初めて触れる法律学は刺激的で、法解釈を学ぶことが楽しくもありました。しかし、当時は、自分が司法試験にチャレンジすることは無謀なのではという迷いもあり、恩師の誘いもあり大学院に進学することにしました。
私は、よく言えば、好奇心旺盛、悪く言えばあれこれ首を突っ込み一つのことに集中しない性格であったので、学問を究める学者の道より、さまざまな事件に取り組む弁護士のほうが性にあっているのではと思い、本格的に弁護士になろうと決意しました。しかし、一つのことに集中しない性格が災いしてか、司法試験に合格するまでかなりの年月がかかってしまいました。
2 合格してから
合格直前まで札幌にいたこともあり暖かいところでと考えていたところ、希望がかなって沖縄那覇での修習生活を送ることになりました。
実務修習の1年間は本当にあっという間に過ぎていきました。
沖縄では、現在、基地移設が問題となっていますが、移設推進派の「地域振興のために辺野古移設やむなし」という論理が支持を広げています。この論理が誤りであることは論を俟たないところです。基地の存在によって地域が豊かになり、あるいは活性化されるなら、沖縄はとっくに豊かな島になっているはずなのですから。
また、宮古、石垣そのほか数多くの離島にも行きました。そこでは、本島と離島の格差、過疎の問題、観光産業による自然破壊など、沖縄は実に多くの問題を抱えた地域だと感じました。
沖縄で弁護士になることも考えなかったわけではありませんが、熱心に誘っていただいたことが決めてになって城北法律事務所で弁護士を始めることを決意しました。
3 弁護士になってから
受験生だったころは、漠然とさまざまな人権課題にとりくみ、憲法裁判に関わり、あたらしい憲法判例を作ることができたらと考えていました。
いざ、弁護士になってみると、人権課題に取り組む、憲法裁判に関わるなど抽象的な目標は余り意味を持たないのではないかと感じています。
弁護士にとっては数多くの事件の一つかもしれませんが、当事者にとっては一生を左右しかねない大問題であることに気がつかされました。その一つ一つの事件を適切に解決していくことが大切であると感じています。
具体的な事件をどのように解決していくのか、そしてその一つ一つの事件の適切な解決が、やがて人権課題の解決につながっていく、そして新しい憲法判例の登場へつながるのだと信じて、弁護士としてスタートを切ったところです。
今後とも、初心を失わず信頼される弁護士となるべく精進していく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。
最強の敗者 ~自由法曹団ソフトボール大会~
昨年秋、毎年恒例の自由法曹団ソフトボール大会がありました。
わが城北チームは「試合では」2勝2引き分け。無敗でありながら、しかし結果は13チーム中9位でした。なぜそんなことが!?
初戦の相手は前回決勝戦で敗れた因縁の旬報法律事務所。序盤、大量6点のリードを許しながら、猛烈な追い上げで8?8の引き分けに持ち込みました。ここで恐怖のルール「ジャンケン」での決着となり、敢えなく敗退・・・。早くも優勝への道が閉ざされ、敗者組のリーグへ。
次戦の相手は台東協同法律事務所。壮絶な打撃戦の末、またもや8-8の引き分け、ジャンケンへ!9人総当たりのジャンケンは何と最後の一人までもつれました。結果は!?・・・またもや敗れ去りました。
その後2戦は、10-1、7-3と圧勝するも時すでに遅し。
今年こそ、くじ引きとジャンケンを鍛え、8年ぶりの優勝をめざします!(黒田)
お知らせ
現在の事務所がある池袋プラザビル6階の一つ下の5階に事務所を拡大(フロアーの約半分)することになりました。
また、本年10月以降に新たに3名の弁護士が入所する予定になっております。
事務所としては、今後、日々の法律相談などをいっそう充実させ、地域の皆様のニーズに応えていきたいと考えております。
引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。