Q:質問
友人も借金問題で悩んでいましたが,先日,任意整理をしたら,借金がなくなるばかりでなく,お金が戻ってきたと言っていました。そんなことがあるのでしょうか?
A:回答
2010年6月に貸金業法が改正される以前は、貸金業者は高い利息でお金を貸していました。しかし,現在では、過去にさかのぼって,高すぎる利息のために払いすぎたお金を取り返すことができる場合があります。この払いすぎたお金を「過払い金」といいます。
任意整理の過程で,利息を計算し直した結果,過払い金があり,過払い金の額が借金の残高を上回っている場合には,もう返済する借金はなくなって、かえって払いすぎていたお金を貸金業者に返せと求めることができる場合があります。
長い間,借金問題で苦しんでいた方ほど,過払い金が多くなる傾向があります。たとえば,借入開始から5年以上が経っていて、利息が20%を超えていたような方は,過払い金が発生している可能性が高いです。
弁護士に依頼すると…
過払い金は,任意整理の過程で判明するものですので,過払い金の調査,請求手続きも弁護士に依頼するのが便利です。そもそも過払い金の計算は複雑です。弁護士に依頼すれば,過払い金がいくらあるかも容易にわかり、請求手続きも円滑に進みます。過去に借入れの経験がある方,また,現在借入れ中の方も,過去にさかのぼり過払い金が発生している可能性がありますので、ぜひ弁護士にご相談ください。