城北法律事務所 ニュース No.57(2008.1.1)
目次
- Page 2
- 1 薬害肝炎訴訟大阪高裁より和解勧告される!
- 2 若者の貧困と労働問題に立ち向かう「首都圏青年ユニオン」「私たちはモノではない。人間らしく生きたい」
- Page 3
- 1 身近な法律相談
- Page 4
- 1 外国人の権利を守ることは国際貢献の一つ~移住労働者の権利擁護に取り組んで~
- 2 薬害イレッサ訴訟 ~がん患者の生命の重さを問う~
- 3 司法研修所教官になって ~2年間を振り返って~
- 4 ぜんそく患者医療費助成制度がいよいよスタートします!
- Page 5
- 1 救急車を呼ぶことに躊躇しないで下さい。ー子どもの命を大事にして下さいー
- 2 区民相談に携わって ~初心に立ち返って~
- 3 加賀保育園の裁判、いよいよ正念場へ
- 4 在職40年を過ぎて
- Page 6
- 1 時の足音 ~生存権裁判東京訴訟~
- 2 アスベスト訴訟、いよいよ提訴-100名以上の原告が着々と訴訟準備中-
- 3 緊急命令5本を受けて郵便局にあいついで組合事務室!
- Page 7
- 1 戦争被害は終わっていません~中国遺棄化学兵器被害者訴訟~
- 2 黒目川と鮎
- 3 不当解雇事件を労働審判で解決泣き寝入りしない強さ
- Page 8
- 1 平和の大切さを実感して
- 2 スタートライン
<新しい所員を紹介します>
平和の大切さを実感して
弁護士 加藤幸
10月より城北法律事務所で勤務を始めました、加藤幸と申します。
出身は京都で,司法修習も京都で行ない,弁護士になるまで京都で過ごしていました。今回は,そのように京都で生まれ育った私が,なぜ城北法律事務所で弁護士として働くことになったのか。その経緯をお話しさせていただきたいと思います。
幼い頃より,資格を持って人の役にたてる仕事がしたいと考えていました。
「では何がしたいのか?」そんなことを考えていた中学3年生の時,修学旅行で沖縄のひめゆりの塔を訪れました。当時の私と同じ年齢の少女たちが戦争で悲惨な死をとげたことに大きな衝撃を受け,平和の大切さを実感しました。それと同時期に,授業で憲法について学び,面白いと感じ,憲法・法律についてもっと学んでみたいと思いました。「憲法・平和」この二つのキーワードがこのときに私の頭の中に残ったのだと思います。
そして高校生になり,進路を考えたときに,憲法・法律をつかい,平和の大切さを社会に発信していける仕事は何だろうと考え,弁護士になろうと決意しました。「なぜ,縁もゆかりもない東京で働くのですか」城北法律事務所で働くことを決めてから多くの方に聞かれます。
修習生の時,東京で憲法や平和の問題に取組んでいる多くの弁護士に出会いました。皆さん,忙しい中,楽しそうに活き活きと活動されていました。この方々と一緒に仕事がしてみたい。単純ですが,それが東京で働こうと思ったきっかけです。そして,平和問題をやりたいと話して,「どんどんやっていいよ」と言って下さったのが城北法律事務所でした。
一人ひとりの豊かで安定した生活の積み重ねこそが,平和な社会の実現には必要です。今後も,法的トラブルに直面した依頼者の方を,日常の平和な生活に戻す手助けをしながら,平和の大切さを社会に訴えていきたいと考えています。
スタートライン
弁護士 嶋田彰浩
はじめまして,昨年9月に城北法律事務所に入所しました嶋田彰浩と申します。
出身は,東京都練馬区で,以来ずっと練馬一筋,現在は大泉学園に住んでいます。
私は,中学生の時にはすでに弁護士になろうと志していましたが,受験勉強が長引いてしまい,どうにか2005年,司法試験に合格することができました。
修習生活は,長野で過ごし,長野の自然を満喫し,温泉やスノーボードに出かける日々を送りました。
昨年9月に弁護士になって,遅ればせながらやっとスタートラインに立ったと思います。
私は,以前から,「環境」というものに関心がありました。人というのは決して平等ではありません。それぞれ,能力も個性も性格もみんな違います。その上で,様々な「環境」によって,人の人生というのは大きく変わるものだと思います。例えば,私たちの世代は,バブル崩壊後の90年代以降に学生生活を送り,就職超氷河期の中,フリーターなどでしか生活できない人がたくさんいて,まさに忘れられた世代といえます。私自身,受験時代はファミリーレストランでアルバイトするなどしており,運良く合格しなければ現在もフリーターのままだったことでしょう。そして,こうした「環境」は,個人の努力だけでは変えることが不可能もしくは困難なものだと思います。
私は,弁護士として,さまざまな「環境」にある人のその「環境」を少しでも改善するお手伝いができればと思っています。特に子どもは,「環境」によってその将来が大きく変わりうる存在であるので,機会があれば積極的に少年事件等子どもの問題に取り組んでいきたいと思います。
まだまだ弁護士としても人としてもとても一人前とはいえませんので,早く一人前と認められるよう日々がんばっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。