城北法律事務所 ニュース No.62(2010.8.1)
目次
- Page 2
- 1 城北法律事務所創立45周年のごあいさつ
- Page 3
- 1 ブレずにまっとうな仕事を
- 2 今後の夢
- 3 私の弁護活動の原点を支えとして、これからも
- 4 いかなる時も「オープンハート」で
- Page 4
- 1 今後も自分なりにがんばりたい
- 2 みなさまに支えられて
- 3 弁護士3年を振り返って
- 4 夢中だった5年間
- Page 5
- 1 薬害肝炎弁護団の7年間を振り返って
- 2 アメリカで学んできました
- 3 27年の経験
- 4 弁護士の役割
- Page 6
- 1 4年に一度?
- 2 これまでに印象に残っている事件など
- 3 「しあわせでたのしい『あす』をむかえるために」
- Page 7
- 1 裁判員裁判
- Page 8
- 1 労 働
- Page 9
- 1 相続・遺言成年後見
- Page 10
- 1 中小企業・経営
城北法律事務所創立45周年のごあいさつ
私たちの城北法律事務所が東京北部の豊島・板橋・練馬・北各区の住民の生活と権利を守り、地域の運動に貢献することを目指して池袋の地に開設されてから、はや45年の歳月が流れました。
1965年の創立時には、池袋合同法律事務所として、弁護士4名、事務局1名からのスタートでした。その後、日本では60年代から70年代にかけての高度成長とオイルショック、80年代から90年代へ向けたバブル崩壊と小選挙区制導入・55年体制の再編がなされ、世界的には東西冷戦の終結とグローバル化の進展など、国内外で政治・経済・社会の激動が続きました。
こうした歴史のうねりの中で、事務所は67年に青柳盛雄法律事務所と改称し、翌年には青柳弁護士が衆議院議員に初当選しました。さらに70年、名称を東京北部の地域事務所にふさわしく城北法律事務所とし、所員も着実に増え続け、現在では弁護士22名を擁する都内でも有数の大規模事務所へと発展することができました。
そして、事務所創立以来の理念である地域の労働運動・住民運動への寄与をはじめ、あらたに入所してくる弁護士・事務局員の新鮮なエネルギーと多様な問題意識を反映し、各種の公害・薬害、戦後補償などの全国的弁護団事件、サラ金被害・消費者問題・情報公開などの社会問題、痴漢冤罪やビラ配布弾圧などの刑事事件等々に所員の活動が広がっています。21世紀に入ってからは、イラク国際戦犯法廷や難民問題、韓国の民主勢力との共同など、国際的な平和・人権活動に取り組む所員も増えてきました。さらに、裁判員制度導入などの司法改革のもとで、社会正義をめざす法律家を育てるため、後輩たちへの援助活動にも力を入れ、所員弁護士を司法研修所の教官として送り出すまでになりました。
他方では、近年の中小企業向けのセミナー開催や会計事務所と共同で「中小企業の経営実務ハンドブック」を出版するなど、事業者を含むより幅広い依頼者からの法的ニーズにこたえるべく、所員の研鑽にも特に力を入れており、多くの地域事務所の中でもユニークな存在としてきわだった特色を発揮しつつあります。
弁護士の数が激増し、国民の司法に対する見方も大きく変わりつつある今、長年培ってきた地域と多くの依頼者のみなさまからの信頼を大切に、よりいっそうの努力を重ねてまいります。
今後とも、わが城北法律事務所へのかわらぬお力添えをよろしくお願いいたします。