城北法律事務所 ニュース No.72(2015.6.1)

新しい所員を紹介します
依頼者の心に寄り添って

弁護士 結城 祐(ゆうき たすく)

はじめまして。2015年1月7日より、城北法律事務所に弁護士として入所しました結城祐と申します。これからどうぞよろしくお願いいたします。

入所以来、諸先輩方とともに、さまざな事件を担当させていただき、悩みつつ日々学んでいます。同時に、弁護士業務はやはり依頼者の方々と直接お会いして、お話させていただく機会が多いという点で、裁判官や検察官とくらべても、依頼者との信頼関係を構築することが非常に重要なのだと実感しております。

さて、右の写真についてお話したいと思います。写真は、4月15日に福島県双葉郡浪江町の現状を調査しに行った際に撮影したものです。

請戸(うけど)小学校では、津波に対する危機感を抱いていた校長先生が日頃から生徒の走力を鍛える訓練をしていたため、少し離れた場所にある山に逃げ込み、全員が無事だったそうです。しかしながら、付近に住んでいた住民の多くは、あっという間に押し寄せる波に巻き込まれて亡くなられたそうです。また、この日には、原発の影響で住み慣れた故郷を離れて不自由な避難生活を送っている方のお話を聞き、震災までは先祖代々の土地に触れて農作物を育てていたのが、急にできなくなってしまったことへの喪失感や金銭的不安から、冷暖房や風呂などの使用に抑制的になっているということを再確認しました。

これから多くの方の相談を受けていきますが、トラブルを抱えて悩んでいたり、傷ついたりなさっている依頼者の方々への法的なアドバイスから、時には相互に交わされる会話のなかで、お心に寄り添い、お役に立てればと思っています。