城北法律事務所 ニュース No.79(2019.1.1)

弁護士に聞きたい どうして弁護士になったの?

弁護士 阿部 哲二

社会の矛盾に目覚め弁護士になろうとした、と動機を語りたいところですが、そのようなものはありませんでした。

実家の家業はタイル屋で、祖父は職人の親方だったようです。私が生まれた頃、父親が家業を継いで法人成りさせ、私が大学を卒業する頃、兄は建築関係の同業の会社に就職し、いずれ会社を継ぐという流れでした。母親の実家筋もタイル関係でしたから、一族郎党タイル屋というところです。

そんな中で、大学4年時には商社などの就職面接にも行ってみましたが、当たりは悪く、これはダメだという感じでした。サラリーマンはつとまらないと司法試験の勉強を始め、自分を追い込むには大学を卒業することだと踏み切って、その後試験に受かったという経過です。社会のため、人のためというより、自分を生かす道はと考えたのかもしれません。紙面を借りて読んで頂くものはありませんが、流れと出会いの中で、人は変わるのかもしれません。