城北法律事務所 ニュース No.82(2020.8.1) 創立55周年記念号

弁護士紹介(2)

1991年 入所

工藤 裕之 くどう ひろゆき

今までのこと

今年、城北法律事務所は開設55年です。また、私が1991年4月に弁護士登録して城北法律事務所に入所して30年目になります。それ以来、様々な仕事をしてきましたが、自由法曹団本部の事務局次長(通信傍受法=盗聴法の反対運動などに関わっていました)、痴漢冤罪の無罪判決(2件、このうち1件は周防正行監督が制作した犯行再現ビデオが無罪の大きな原動力になったのです)、司法研修所刑事弁護教官、周防監督が痴漢冤罪を題材にした映画「それでもボクはやってない」の司法監修(シナリオの検討も行いました)等が印象に残っています。とりわけ、「それでもボクはやってない」は2007年に公開された映画で、ちょうど私が司法研修所の刑事弁護教官に在任していた時期でもあり、撮影現場にも立ち会い、その場でセリフについて意見を述べたことなどをはっきり覚えています。

このような私をはじめ、城北法律事務所の弁護士は、実に多種多様な事件や運動に取り組んでいますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


1995年 入所

深山 麻美子 ふかやま まみこ

悪しき歴史を繰り返さないために

私は、平成7年に弁護士になると同時に城北法律事務所に入所しました。以後、それなりに弁護士として経験も、苦労も重ねてきました。

しかし、今春のコロナ禍は、今までの当たり前の日常が、命が、生業が、大量に失われる事態を世界中で引き起こしています。無力感に陥りそうになりますが、時の権力者が非常緊急時を口実に、法治主義や民主主義・基本的人権を蔑ろにする立法を企てるのは歴史が多く語るところです。こういう時こそ、一法律家、一国民として、心を奮い立たせて、しっかり監視していきたいと考えています。

1998年 入所

大八木 葉子 おおやぎ ようこ

柔軟に、そして初心を忘れずに

私は、1998年に弁護士となると同時に城北法律事務所に入所しましたので、事務所55年のうち約半分の期間在籍していることになります。

その間、世の中も、弁護士を取り巻く環境も事務所自体(場所、規模、所員など)も様々な変化があり、民法をはじめとする大きな法改正もありました。

今後も更なる変化が続くと思われ、突然コロナ禍のように予想できない出来事が起こることもあると思います。このような様々な変化に柔軟に対応できるよう、努力を怠らないようにしようと思っています。と同時に、一つ一つの事件、特に女性、子供、障がいをお持ちの方、高齢者等への対応をより丁寧に行うという気持ちは一貫して持ち続けたいと思っています。