城北法律事務所 ニュース No.83(2021.1.1)
目次
- Page 2
- 1 改憲特集 座談会安倍退陣によって、憲法改悪の危険は過ぎ去ったのか?
- 2 <法律相談>離婚後の生活費が不安・養育費を支払ってほしい
- 3 <法律相談>売掛金の回収~早めのご相談が解決の鍵です~
- Page 3
- 1 弁護士に聞きたい どうして弁護士になったの?
- Page 4
- 1 <事件報告>裁判例紹介 ◎ 借地借家の問題 「相当の更新料」は払わなくてよい!
- 2 <事件報告>一審判決から大きく前進 東電福島原発「生業訴訟」仙台高裁判決
- Page 5
- 1 <事件報告>建設アスベスト訴訟 勝訴判決を積み重ね… 最高裁で国の責任が確定!あとは建材メーカー!!
- Page 6
- 1 <事件報告>HPVワクチン薬害訴訟とコロナワクチンと薬害イレッサ
- Page 7
- 1 <事件報告>はっさく訴訟について
- Page 8
- 1 <事件報告>特定整備路線(道路問題)
- Page 9
- 1 書籍紹介「弁護士になりたいあなたへ Ⅲ」
- Page 10
- 1 所員からのひとこと 明けましておめでとうございます
- Page 11
- 1 市民講座をご自宅でご視聴を
- Page 12
- 1 1年を振り返って 周りの方から学んだ1年
市民講座をご自宅でご視聴を
弁護士 津田 二郎
豊島大運動主催
「新型コロナウイルスを正しくおそれるための市民講座」動画配信
1 「平和とくらしを守る豊島区大運動実行委員会」(略称「豊島大運動実行委員会」)は、2020年10月22日、「新型コロナウイルスを正しくおそれるための市民講座」を城北法律事務所で収録しました。
2 豊島大運動実行委員会は、豊島区内の民主商工会や労働組合、土建組合、弁護士などの市民が豊島区の様々な政治課題や生活問題について取り上げ、区に要請や交渉を行うなどの活動をしています。豊島区では、池袋を中心に新型コロナウイルスの「クラスター」が発生するなどしたことから、新型コロナウイルス感染症を「正しくおそれる」ために必要な知識を市民向けに発信することとしたものです。
3 司会を私が務め、斎藤文洋医師(練馬区医師会副会長、大泉生協病院院長)の基調講演と斎藤医師と野間啓弁護士の対談を行いました。
斎藤医師は、大泉生協病院で帰国者・接触者外来を開設し、陽性者の入院受け入れを行うなどしている実践的な立場から、新型コロナウイルスとその感染症について基本的な知識を基調講演で整理しました。
野間弁護士は、薬害HIV訴訟、ハンセン病訴訟、薬害C型肝炎訴訟等を担当、感染症予防法制定時には薬害HIV弁護団の対策チームの一員として立法に関与し、公衆衛生と個人の人権保障をどのように整理すべきか検討した経験があります。野間弁護士には、陽性者をホテルや自宅に待機させる政策の問題等について意見を述べました。
4 対談では、PCR検査や抗体検査の精度・効果には性質上一定の限界があること、医療崩壊の危険性、医療機関の減収問題と受診控えの問題、高齢者と基礎疾患のある方には特に感染防止対策が必要であること、都条例で罰則を加えるのは論外などと多彩に議論がなされました。
5 この講座の特筆すべきは、リアルの集会ではなく、録画した動画を配信するとしたことです。このことによって、誰でもどこでも何度でも講座の視聴ができるようになりました。講座の視聴は https://youtu.be/OFwP2GQmQSY またはQRコードからぜひどうぞ。基調講演約30分、対談約30分ですのでお気軽にご視聴ください。
6 新型コロナウイルスについては、確定的な知見が定まっていない状況ではありますが、正しくおそれるためにはより研究を深める必要があると思います。私たちも法律家の立場から研究を重ねてまいります。