城北法律事務所 ニュースNo.87 2023新年号(2023.1.1)
目次
- Page 2
- 1 特集 憲法改正問題
- 2 日本の防衛費が倍になる!?
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- 1 憲法9条を巡る議論(備えあれば憂いなし)について
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- 1 弁護士に聞きたい どうして弁護士になったの?
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- 1 <法律相談>今後のことや死後のことが心配です~財産管理契約、任意後見制度、法定後見制度、死後事務委任契約~
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- 1 <事件報告>公務執行妨害事件で無罪獲得~不当な身柄拘束と自白の強要を回避し、公判で被害者警察官の嘘を暴く~
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- 1 <事件報告>弱者対弱者の対立構造を乗り越えて~生活保護引下げ違憲東京国賠訴訟(はっさく訴訟)勝訴判決~
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- 1 <法改正>侮辱罪厳罰化改正法施行と問題点
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- 1 所員からのひとこと明けましておめでとうございます 2023年
- Page 10
- 1 <憲法企画>映画「サンマデモクラシー」上映会報告
<憲法企画>映画「サンマデモクラシー」上映会報告
弁護士 和田 壮一郎
昨年9月16日、IKEBizとしま産業振興プラザの会議室にて、当事務所主催で、戦後の沖縄を舞台とする「サンマデモクラシー」という映画の鑑賞会を開きました。
アメリカ統治下の沖縄でサンマには琉球列島米国民政府の高等弁務官布令、物品税法を定めた高等弁務官布令一七号に基づき、関税がかけられていました。しかし、関税がかかると指定された魚の項目に、サンマの文字はなかった。これに怒った魚卸業のウシおばあが税金をめぐって裁判をするという内容でテンポも速く笑いもあり、かつ戦後の沖縄を考えさせられる内容でした。その他、高等弁務官を務めたキャラウェイの施政や、ウシおばあの裁判を担当した弁護士である政治家の下里恵良、米軍が最も恐れた政治家である瀬長亀次郎も取り上げられ、統治者アメリカと闘う人々の姿が描かれ、民主主義とは何かを本土で生活する我々にも問いかけられた気がしました。
映画館鑑賞会には、この映画の監督である山里孫在さんをお迎えし、私とのトークショーを行いました。そこに本映画の出演者でもある「うちな~噺家」の志ぃさーさんにも飛び入りでご参加いただきました。テーマは、映画を作成した動機や基地の問題など今の沖縄の政治情勢のお話など多岐にわたりました。山里監督からは、「沖縄の話題は暗く扱われがちなので、沖縄の戦後の問題点を伝えながらも、テンポもよく笑ってみてもらえる内容にしたかった」など製作にあたっての思いも伺うこともできました。山里監督も志ぃさーさんも沖縄の出身の方でしたので、本土復帰に際して、沖縄の学校で方言が禁止されたエピソードなど沖縄の人からみたリアルな米軍統治下から本土復帰についての思いを聞くことができました。
会場からは、たくさんの質問と共に、「沖縄県民の闘いの連続の姿に敬服する」、「主人公のウシさんを通じて沖縄の歴史を知ることができてよかった」など、多くの連帯の言葉をいただきました。
当日の参加者は、127名でした。城北法律事務所の所員としても普段からお付き合いのある地域の皆様にも多数ご来場いただき、交流を深めるきっかけとなりました。ご来場いただいた皆さまには改めてお礼申し上げます。まだこの映画をご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧ください!