東海村原発見学ツアーを開催しました
脱原発をめざす東海村村長の講演も!
弁護士 田場 暁生
昨年11月、事務所で東海村原発見学ツアーを主催し、50名近くの方にご参加いただきました。車中で参加者全員から自己紹介と企画参加の動機などを語っていただき、盛り上がったところで東海村に到着。東海原子力発電所建屋を外部から見学し、また原子力発電についての展示や解説を行っている「東海テラパーク」を見学しました。
企画の目玉は東海村の村長村上達也さんの講演です。村上さんは脱原発をめざすネットワーク「脱原発首長会議」に原発立地自治体首長として唯一参加しており、脱原発にかける思いを存分に語っていただきました。講演では、3・11の地震で東海村にある14基の原発すべてが危機一髪の状態にあったこと、原発によりそれまでの地域産業が破壊されて原発依存体制が構築されてしまうこと、そのような体制から抜け出すのは大変で覚悟もいるが、村の未来のために脱原発をやりぬくつもりであることなどのお話がありました。
また、今回の原発事故によって、東京の市民が原発の存在およびその問題点、ひいてはエネルギー政策の問題をはっきり意識するようになったことの意義や、社会全体で脱原発に考え方をシフトする価値観の転換が重要である、とのお話もされました。
アンケートでは、「原発によって地域産業が潰れていくとの話は米軍基地などの構造と同じだと感じた」、「テラパークの担当者から『事故後に安全対策を強化している』との話を聞き、安全神話を再度作ろうとしていることが強く感じられた」など貴重なご意見や今後の企画へのご期待をいただきました。
事務所では今後も、フィールドワーク企画や憲法問題学習会などを随時企画したいと思います。乞うご期待!
ウォッチの会(自衛隊をウォッチする市民の会)
自衛隊の活動を市民目線で注視!
弁護士 種田 和敏
2012年10月、自衛隊をウォッチする市民の会(略称:ウォッチの会)が産声をあげました。私は、同会の運営委員兼事務局長に任ぜられています。以下では、会の設立経緯や活動内容をご紹介したいと思います。
まず、設立の経緯についてです。この点、夏号でもご紹介しましたが、練馬駐屯地所属の陸上自衛隊は、2012年6月、レンジャー訓練の一環として、市街地武装行軍訓練を42年ぶりに行いました。訓練実施の広報も一切なく、アスファルトに慣れるためという名目で、市民の生活を脅かすことはもってのほかです。私は、この訓練に対し、訓練禁止を求める仮処分の申立代理人として関わりました。
陸上自衛隊は、訓練終了後すぐに、来年(2013年)も同様の訓練を実施する予定であることを明言しました。そこで、レンジャー訓練に反対した住民を中心に、自衛隊の活動を市民目線でウォッチ(注視)することが必要だという声が高まり、会の設立へとつながりました。
今後の展望ですが、ウォッチの会では、偶数月に例会を開催し、自衛隊の訓練などに合わせてウォッチ活動をする予定です。ぜひホームページもご覧ください。
http://competo.vis.ne.jp/rsj/index.html
今年もよろしくお願いいたします
事務局長 宮脇秀行
昨年、新たに2名の所員を迎え、総勢14名の事務局体制となりました。日々の業務、あるいは地域での活動などを通じて、事務所を盛りたてていきたいと思います。
憲法「改正」が現実味を帯びてきました。平和・憲法を守るため、所員一丸となって、がんばっていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。